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一眼レフで動画撮りながら写真を撮る方法と対応機種

一眼レフやミラーレスカメラで動画を撮りながら写真も同時に残せたら、撮影の幅がぐっと広がりますよね。

お子さんの発表会やイベントなど、動画も写真もどちらも押さえたい場面は意外と多いものです。

でも実は、動画撮影中に写真も撮れるカメラと撮れないカメラがあって、ここを知らずに購入して後悔する方も少なくありません。

Canonの一眼レフで動画撮りながら写真が撮れるのか、Canon EOS Kiss X9やEOS R50、R10、EOS R7といったモデルの対応状況、さらにはSonyやNikonではどうなのかなど、気になるポイントはたくさんあるかと思います。

動画撮影中の静止画記録という機能は、カメラの機種やメーカーによって仕様がまったく異なるので、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

この記事では、一眼レフで動画撮りながら写真を撮る具体的な方法から、各メーカー・機種ごとの対応状況、そして静止画の画質や注意点まで、まるっと解説していきます。

記事のポイント

  • 動画撮影中に静止画記録ができるカメラの選び方と仕組み
  • Canon EOS Rシリーズ(R10・R50・R7)の対応状況と設定方法
  • EOS Kiss X9など動画中に写真が撮れない機種の代替手段
  • Sony・Nikonを含む主要メーカーごとの対応比較と注意点

一眼レフで動画撮りながら写真を撮る方法と対応機種

一眼レフやミラーレスカメラには、動画撮影中にシャッターボタンを押すことで静止画も同時に記録できる機能を搭載したモデルがあります。

ただし、すべてのカメラでこの機能が使えるわけではなく、メーカーや機種によって対応・非対応がはっきり分かれています。

ここでは、動画撮影中に写真も撮れるカメラの選び方から、Canonの一眼レフ・ミラーレスを中心とした具体的な機種の対応状況、そして動画撮影中の静止画記録の仕組みまで詳しく見ていきます。

動画撮影中に写真も撮れるカメラの選び方

動画撮影中に写真も撮れるカメラを選ぶとき、まず確認したいのが「動画撮影中静止画記録」や「フレーム保存」といった機能の有無です。

メーカーによって呼び方は異なりますが、要するに動画の録画を止めずにシャッターボタンを押すだけで静止画が保存される機能のことですね。

この機能があるかどうかは、カメラのスペック表や公式マニュアルに記載されています。

購入前に必ずチェックしておくことをおすすめします。

チェックすべき3つのポイント

まず1つ目は、動画撮影中に静止画が記録できるかどうかという基本的な対応の有無です。

2つ目は、記録される静止画の画質(解像度)がどの程度なのかという点になります。機種によっては動画のフレームを切り出すだけのものもあれば、フル解像度の静止画が撮れるものもあります。

3つ目は、撮影中の制限事項です。たとえば、特定のレンズを使用しているときは静止画記録ができない、連続撮影枚数に上限がある、といった制約がある機種もあります。

動画撮影中に写真も撮れるカメラを選ぶ際は、対応の有無だけでなく「画質」と「制限事項」もセットで確認しましょう。

動画撮影中の静止画記録の仕組みと設定

動画撮影中の静止画記録には、大きく分けて2つの方式があります。

1つはフレーム切り出し方式で、録画中の動画データから1フレームを抜き出してJPEG画像として保存するものです。

この方式は手軽ですが、静止画の画質は動画の解像度に依存します。たとえば4K動画なら約830万画素相当、フルHD動画なら約200万画素相当になるため、大きくプリントするには少し物足りないかもしれません。

もう1つは独立した静止画撮影方式です。

こちらは動画の録画を続けたまま、カメラのイメージセンサーを使って通常の静止画撮影と同じように高解像度の写真を記録します。

Canon EOS Rシリーズの上位機種などがこの方式を採用しており、動画からの切り出しよりもはるかに高画質な静止画を残せるのが魅力です。

設定方法はメーカーや機種で異なりますが、一般的にはメニューから「動画撮影中静止画記録」の項目を「入」にするだけです。あとは動画撮影中にシャッターボタンを全押しすれば静止画が記録されます。

フレーム切り出し方式と独立撮影方式では画質に大きな差があります。カメラを選ぶ際は、どちらの方式を採用しているかもチェックしてみてください。

Canonの一眼レフで動画撮りながら写真を撮る方法

Canonの一眼レフカメラで動画撮りながら写真を撮れるかどうかは、モデルによって対応が大きく異なります。

実は、Canonの一眼レフ(ミラー付き)モデルの多くは、動画撮影中の静止画記録に対応していません

かつてのEOS 7DやEOS 5D Mark IIIなど一部の上位機種では動画中に静止画を撮れる仕様がありましたが、その後のモデルでは機能が省かれたケースもあります。

一方で、Canonのミラーレスカメラ(EOS Rシリーズ)には、動画撮影中の静止画記録に対応したモデルが複数ラインナップされています。

特にEOS R1では、動画を中断せずに1枚撮影はもちろん連続撮影まで行える本格的な機能を搭載しています(出典:キヤノン公式製品マニュアル「EOS R1 動画撮影中静止画記録」)。

もしCanonで動画を撮りながら写真も撮りたいなら、現行のEOS Rシリーズのミラーレスカメラを検討するのが現実的な選択肢になるかと思います。

Canon EOS Kiss X9で動画撮りながら写真

Canon EOS Kiss X9は、エントリー向けの一眼レフとして人気を集めたモデルです。

しかし結論から言うと、EOS Kiss X9は動画撮影中に静止画を撮影することができません

これはCanon公式の使用説明書にも明記されています。「動画撮影時に静止画は撮影できません。静止画を撮影するときは、動画撮影を終了して、ファインダー撮影、またはライブビュー撮影を行ってください。」という記載がそのまま載っています。

ちなみに、EOS Kiss X9の前身にあたるEOS Kiss X7やX8iでは動画中の静止画撮影ができていたため、X9で機能が省かれたことに戸惑うユーザーの声もネット上では見受けられます。

EOS Kiss X9で代わりにできること

EOS Kiss X9で動画と写真の両方を残したい場合は、いくつかの代替手段があります。

1つは、撮影した動画データからパソコンの編集ソフトで静止画を切り出す方法です。フルHD動画なら約200万画素相当の静止画を取り出せます。SNSへの投稿やスマホでの閲覧であれば、十分な画質が得られることも多いです。

もう1つは、動画と静止画の撮影を切り替えながら交互に撮る方法です。少し手間はかかりますが、確実に高画質な写真を残せます。

EOS Kiss X9やX9iは動画撮影中に静止画が撮れない仕様です。この機能を重視する方は、EOS Rシリーズのミラーレスへの買い替えを検討してみてください。

Canon EOS R50で動画撮りながら写真の設定

Canon EOS R50は、軽量コンパクトなボディが魅力のミラーレスカメラです。

EOS R50で動画撮りながら写真を撮る場合、直接的な「動画撮影中静止画記録」機能の扱いについてはいくつか確認しておくべきポイントがあります。

EOS R50は、4K動画から好きなシーンを静止画として切り出す「フレーム切り出し」機能を搭載しています。

4K(約830万画素相当)の解像度があれば、L判やハガキサイズ程度のプリントであれば十分きれいに仕上がります。

フレーム切り出しの手順

フレーム切り出しは撮影後の再生画面から行います。

4K動画を再生し、保存したいシーンで一時停止してからフレーム切り出しの操作をすると、その瞬間がJPEG画像として保存される仕組みです。

リアルタイムで動画を撮りながらシャッターを切って写真を撮るのとは少し感覚が異なりますが、撮影後にじっくりベストショットを選べるというメリットもあります。

また、EOS R50には「プラスムービーオート」という機能もあり、静止画を撮影するたびにその直前の約2〜4秒を自動で動画として記録してくれます。

こちらは動画がメインではなく静止画がメインの方に向いた機能ですが、1日の思い出を短い動画としてまとめたい場合には便利です。

EOS R50で動画と写真の両方を残したい場合は、4Kで撮影してフレーム切り出しを活用するのがおすすめです。事前に動画記録サイズを4Kに設定しておきましょう。

一眼レフで動画撮りながら写真が撮れるおすすめ機種

ここからは、動画撮影中に写真を撮りたいという方に向けて、Canon・Sony・Nikonの各メーカーからおすすめの機種をピックアップしていきます。

メーカーごとに動画中の静止画撮影への対応状況はかなり異なるため、購入前の比較検討にぜひ役立ててください。

あわせて、動画撮影中に撮れる静止画の画質や気をつけたい注意点についてもまとめています。

Canon R10で動画撮りながら写真を撮る方法

Canon EOS R10は、APS-Cセンサーを搭載した中級者向けのミラーレスカメラです。

動画性能が充実しており、4K 30fpsやフルHD 120fpsでの撮影に対応しています。

EOS R10で動画撮りながら写真を撮りたい場合、メニューの動画撮影設定にある「動画撮影時シャッターボタンの機能」を確認してみてください。

シャッターボタンの全押し時の動作を「静止画撮影」に割り当てることで、動画録画中にシャッターを切って写真を記録できる場合があります。

ただし、対応するレンズや設定条件によっては制約がかかるケースもあるため、事前にCanon公式マニュアルで詳細を確認しておくのが安心です。

EOS R10はAF性能が非常に高く、動画撮影中でも人物や動物の瞳を素早く検出して追従してくれます。

動画も写真もどちらもしっかり撮りたいという方にとって、バランスの取れた選択肢になると思います。

EOS R7で動画撮りながら写真を撮る実力

EOS R7は、Canon APS-Cミラーレスのフラッグシップモデルとして位置づけられているカメラです。

7K オーバーサンプリングによる高画質4K動画や、ボディ内手ブレ補正を搭載しており、動画撮影において非常に高い実力を持っています。

EOS R7はR10と同じくEOS Rシステムの一員で、動画撮影時のシャッターボタン機能の設定が可能です。

高いAF性能と連写性能を兼ね備えているため、動画を撮りながら決定的瞬間を写真としても残すという使い方に向いています。

特にスポーツや野鳥の撮影など、動きの速い被写体を追いかけるシーンでは、EOS R7の高速AF追従が大きなアドバンテージになります。

動画中の静止画撮影を本格的に活用したいなら、EOS R7は有力な候補の一つです。

EOS R7はバッテリー消費が比較的大きいので、動画撮影を長時間行う場合は予備バッテリーを用意しておくと安心です。

Sonyで動画撮りながら写真を撮る方法

Sonyのミラーレスカメラ(αシリーズ)は動画性能の高さで定評がありますが、動画撮影中にリアルタイムで静止画を同時記録する機能については対応していない機種が多いという点に注意が必要です。

たとえば、α7IIIやα6000シリーズなどの主要モデルでは、動画録画中にシャッターを切って静止画を保存することは基本的にできません。

Sonyのカメラで動画から写真を残す場合の主な方法は、撮影後に「動画から静止画作成」機能を使うことです。

動画再生中に一時停止し、その瞬間を静止画として切り出して保存する方式になります。

4Kで撮影していれば約830万画素の静止画が得られるので、用途によっては十分実用的です。

一方で、ZV-E10 IIなどの新しいVLOGCAMシリーズでは仕様が変わっている可能性もあるため、最新情報はSony公式サイトでご確認ください。

Sonyのαシリーズは動画中のリアルタイム静止画撮影に非対応の機種が多いです。この機能を重視するなら、CanonやNikonの対応機種と比較検討することをおすすめします。

Nikonで動画撮りながら写真を撮る方法

Nikonのミラーレスカメラ(Zシリーズ)は、動画撮影中の静止画記録に対応しているモデルが比較的多いです。

たとえばZ7II/Z7/Z6では1回の動画撮影中に最大50コマまで、Z6II/Z5/Zfc/Z50/Z30では最大40コマまでの静止画を記録できます。

操作もシンプルで、動画撮影中にシャッターボタンを全押しするだけです。

ただし、記録される静止画のアスペクト比は動画と同じ16:9になり、画像サイズも動画の解像度に準じたものになる点は覚えておいてください。

通常の静止画撮影と比べると画素数は少なくなりますが、SNSへの投稿やWebでの使用なら十分なクオリティです。

なお、NikonのZシリーズでも機種や世代によって対応状況が異なる場合があります

実際にZ6IIIでは動画中の静止画記録ができなくなったという報告もあるため、正確な情報はNikon公式サポートページで必ず確認してください。

なお、一眼レフとミラーレスの違いやカメラのアクセサリーについて気になった方は、カメラカバーの外し方ガイドの記事も参考にしてみてください。

動画撮影中の静止画における画質と注意点

動画撮影中に撮れる静止画の画質は、撮影方式やカメラのスペックによって大きく変わります。

ここで改めて整理しておきましょう。

方式別の画質目安

撮影方式 静止画の画素数目安 画質の特徴
4K動画からのフレーム切り出し 約830万画素 SNS・Web用途なら十分。大判プリントにはやや不向き
フルHD動画からのフレーム切り出し 約200万画素 用途は限定的。スマホ閲覧程度なら可
独立した静止画撮影(EOS R1等) カメラのフル画素 通常の静止画に近い高画質

表のとおり、フレーム切り出し方式とフル画素の独立撮影では画質に大きな差があります。

大切なイベントの写真を高画質で残したい場合は、独立撮影に対応した上位機種を選ぶか、動画と静止画を別々に撮影することも検討してみてください。

動画撮影中の静止画記録で気をつけること

動画撮影中に静止画を撮る際、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

まず、シャッターを切った瞬間に動画に影響が出る場合があるという点です。機種によっては、静止画を撮った瞬間に動画が一瞬途切れたり、画面がブラックアウトしたりすることがあります。

次に、AF・露出・ホワイトバランスは動画撮影の設定が優先されることが多いです。そのため、通常の静止画撮影と比べると色味や明るさが異なる写真になることがあります。

また、使用するレンズや記録形式によっては機能が制限される場合もあります。たとえばCanon EOS R1では、RF-S/EF-Sレンズ使用時には動画撮影中の静止画記録ができないと公式マニュアルに記載されています。

動画撮影中の静止画記録はあくまで補助的な機能です。「絶対に失敗できない大事な写真」は、動画と別に静止画モードで撮影しておくのが安全です。

一眼レフで動画撮りながら写真を撮るまとめ

一眼レフやミラーレスカメラで動画撮りながら写真を撮る方法は、カメラの機種やメーカーによって対応状況がまったく異なります。

Canon EOS Kiss X9のように動画中の静止画撮影に非対応のモデルもあれば、EOS R1のようにフル画素の静止画を動画中に撮れるハイエンドモデルもあります。

Canon EOS R50やR10、R7といったEOS Rシリーズのミラーレスカメラは、動画と写真の両立を目指すユーザーにとって有力な選択肢です。

Sonyのαシリーズは動画中のリアルタイム静止画記録に非対応の機種が多い一方、4K動画からの切り出しで対応できる場面も多くあります。

Nikonの Zシリーズは比較的多くのモデルで動画中の静止画撮影に対応していますが、世代によって仕様が変わる可能性があるため最新情報の確認が大切です。

どの方法を選ぶにしても、動画撮影中の静止画は通常の写真撮影とは画質や挙動が異なるということを理解した上で活用するのがポイントになります。

ご自身の撮影スタイルや用途に合ったカメラを選んで、動画も写真もしっかり楽しんでください。

なお、各カメラの正確な仕様や最新の対応状況については、必ず各メーカーの公式サイトや製品マニュアルをご確認ください。

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